息子らしさを観察中

自主性に任せる、ということは聞かれたことだけ教えるということ。

 

目についた事をつい、教えると、彼は自分に集中できなくなってしまう。

 

昨日、「メヌエット」のメロディーを弾きたいという9歳の息子に、音を教えた。ピアノは初めて弾くので、手つきもなんなら一本指。

「手を丸めて」「ソードレミファソーって五本指で弾けば簡単だよ」とか言いたくなったけどやめた。

 

ほどなく弾けるようになり(熱心に繰り返してた)、今度は学校のチャイムの音を探り当てていた。いつのまにかペダルを踏んだり、音を次々と変えている。

 

次の日も、気づくとピアノを弾いていた。

 

強制されず、好きに弾けるって楽しい。自由があるから。

「ピアノを楽しんで弾く」は、親が「ピアノを弾けるようになる」を手放すとやってくる。皮肉だけど。もちろん、必ずとは言えないけど、その方が勝率は上がる。

好きだったらやればいい、の精神。

やらなかったら興味がないという事。

無駄なエネルギーを子供との大事な時間に使いたくない。

 

「自分が本当にやりたいことは?」「夢中になれるものがほしい」って思っている大人って結構いる(私もその一人)。

自分とつながっていられる人生って幸せだと思うから、その子らしさを埋もれさせないよう、見守っていきたい。